がん治療は転移させないことが大切|最先端の医療技術で進行を防ぐ

病棟

新種の病原体を検出

男性

少量で短時間で結果を得る

私たちの体内には外部から様々な細菌やバクテリアが侵入しています。それらから体を守るのは免疫のシステムです。場合によっては、新しいタイプの病原菌が侵入することもあり、私たちがもともと持っている免疫のシステムでは守ることができないタイプのものもあります。そこで、血液中に含まれる病原体を特定する必要があります。それが免疫沈降です。免疫沈降は、もともと生化学の研究でよく使われる分析手法です。今後はこの免疫沈降の手法に改良が加わり、より少量の血液サンプルから、そしてより短時間で分析結果が出る手法が登場すると予測されています。実際に現時点でも、沈降させるためのビーズの改良が進められており、磁気ビーズを用いた抗体が使われるようになっています。

血液サンプルは綺麗にする

この免疫沈降を用いた病原体の検出には、工夫することでメリットがあります。その一つが、ある特定の病原体の存在が疑われる場合、それを検出する抗体を「複数」の種類用意して免疫沈降をおこなうことです。その理由は、それぞれの抗体が認識する抗原は、常に一つではなく、ほかの抗原を認識してしまうことが時々あるためです。複数の抗体を用いることで、より正確な結果を得ることができます。もう一つが、免疫沈降を行う対象である血液サンプルを事前に綺麗にしておくことです。免疫沈降は遠心分離によって特定の病原体を沈ませる方法です。そのため、血液サンプル中に何らかの重い質量をもった物質があると、それも、遠心分離によって沈んでしまい、最終的な結果に影響与えてしまいます。